目の前の現実は幻想に過ぎないのに、私達は何の疑いもなくリアルに捉えてしまいます。
目の前の現実と比較して、<私>は取るに足りない存在であるという考えを当たり前のように採用し、<私>をないがしろにして、現実に合わせ、うまく対処するための自我を創り上げてきました。
このように、不足で欠乏だらけの自我が<私>であると錯覚した結果、苦しみが生まれます。
「自覚」を実践していると見えてくるのが、その自我にいかに囚われてきたかということです。
幻想である自我がどのようなからくりで、あたかも実体があるかのような錯覚を生み出すのかが明らかになっていくでしょう。
自我の全体像をはっきり理解することで、自我という幻想から目覚めていきます。
そして、囚われから解放され、ありのままの自分を愛せるようになり、心が軽くなって、日常で喜びや幸せ、自由を感じられるようになるでしょう。
一瞥体験や神秘体験などの一時的な体験に囚われず、「悟り」を深め、「悟り」を生きていきましょう。